相談事例

広島の方より相続についてのご相談

2023年12月04日

Q:父が亡くなったのですが、相続についての知識がないため何から始めればよいかわかりません。行政書士の先生、相続について教えてください。(広島)

私は広島に住む50代男性です。先日、広島で同居していた父が亡くなりました。葬儀は何とか終えることができましたが、これから相続について考えなければなりません。
母は私が幼い頃に亡くなっています。弟が1人いますが、広島の実家を出て都内で一人暮らしをしていますので、相続手続きは私がしなければと思っています。母が亡くなった時にも相続があったかと思うのですが、子供のころのことですのでまったく記憶になく、何から手を付ければよいかわかりません。正直、私だけで手続きできるだろうかと不安もあります。
現在住んでいる広島の自宅は父名義のはずです。それから父名義の銀行口座が2つあって、残高を合わせると600万円ほどになります。行政書士の先生、これからどのような流れで相続手続きを進めていけばよいか教えていただけますか。
(広島) 

A:相続手続きの流れをご紹介します。手続きは相続の専門家に依頼することも可能ですので、ご不安があればいつでもご相談ください。

ひろしま相続遺言相談窓口にお問い合わせいただきありがとうございます。今回は相続手続きの一般的な流れについてご説明いたします。

まずは亡くなったお父様(被相続人)が遺言書を遺されていないかを確認しましょう。遺言書の有無によってその後の手続きの流れが変わりますので、必ず探してください。遺言書が遺されていれば、遺言書に書かれた財産の分割方針に従って相続手続きを進めることになります。
広島のご実家などを探しても遺言書が見つからない場合は、以下の流れで相続手続きを進めます。 

(1)戸籍調査による相続人の確定
被相続人のお生まれから亡くなるまでのすべての戸籍を収集し、相続人を確定させます。すべての戸籍を収集するためには過去に戸籍が置かれていた自治体すべてに請求しなければなりません。時間がかかると予想されますので、早めに取りかかりましょう。併せて相続人の現在の戸籍謄本も取り寄せておくとスムーズです。 

(2)財産調査および財産目録の作成
被相続人が生前に所有していた財産をすべて調査します。プラス財産(現金や不動産など)はもちろん、マイナス財産(借金など)も相続の対象です。銀行の通帳のほか、不動産を所有していたのであればその登記事項証明書や固定資産税の納税通知書などを集めます。集めた書類をもとに、財産目録を作成します。

(3)相続方法の決定
単純承認・相続放棄・限定承認の中から、相続財産の相続方法を決めます。相続放棄または限定承認をする場合は、“自身のために相続が発生したと知った日(通常、被相続人の死亡日)から3か月以内に家庭裁判所へ申述が必要です。 

(4)遺産分割協議の実施および遺産分割協議書の作成
相続財産をどのように分け合うか、相続人全員で協議し(遺産分割協議)、合意した内容を「遺産分割協議書」にまとめ、相続人全員で署名し実印を押します。この遺産分割協議書は不動産の名義変更の際に提出が求められます。

(5)相続財産の名義変更
有価証券や不動産など、相続した財産の名義を被相続人から取得した人へ変更する手続きを行います。

以上が相続の大まかな流れですが、手続きは一つひとつが複雑で時間がかかります。相続に不慣れな方にとっては非常に難しい内容ですので、ご自身での手続きに不安がある場合は相続の専門家にご依頼ください。

ひろしま相続遺言相談窓口では広島エリアの相続の専門家として、広島の皆様から数多くの相続に関するご依頼をいただいております。些細なことでも結構ですので、相続に関することでご不安な点やお困り事がありましたら遠慮なくひろしま相続遺言相談窓口の初回無料相談をご利用いただき、広島の皆様のお話をお聞かせください。広島の皆様の相続についてのお悩みを解消すべく、相続の専門家が親身になって対応させていただきます。

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