一部の相続人が相続財産を隠蔽していると考えられる場合
遺産相続トラブルに発展する原因はさまざまですが、
- ある相続人が、故人の財産の内容を教えてくれない
- 故人の財産は葬儀で全部つかってしまったといわれた
- 相続の手続きは弁護士さんに任せたといわれた
上記がよくあるケースとして挙げられます。このように言われてしまうと、これ以上手続きを進められないということがあります。また、他の相続人が戸惑っている間に悪意のある相続人が相続財産を私的に使っていたという話も少なくありません。
こちらでは、相続財産の内容を相続人が教えてくれない、あるいは隠されているというケースにおいて有効なアプローチをご紹介します。
相続人が遺産の内容を教えてくれない
生前、故人のお世話をしていた相続人が遺産の内容を教えてくれないというご相談は非常に多くあります。聞いても教えてもらえず、通帳等を隠し持ってしまっている… といった場合には、相続の専門家による「財産調査」が非常に有効です。
相続の専門家による「財産調査」では、専門家が豊富な実績と知識をもとに、故人が所有している不動産や預貯金といった財産を調査します。財産調査を行うことで、嫌な思いをしてまでして教えてもらわなくとも財産の概要は概ねわかります。
1つだけ注意が必要な点を挙げるとするならば、財産調査は「思ったより難しく、個人で行うには限界がある」ということです。相続の専門家でなければ漏れ等が多く、せっかく調査した内容もあてになりません。財産調査は、相続に特化している専門家に相談しましょう。
- 相続財産の調査について
- 詳しくはこちら
葬儀で全部つかってしまったといわれた
喪主をつとめた相続人と、遺産分割についての話し合いをしようとしたら「葬儀費用に全部あててしまってもう残っていない」と言われるケースがあります。
他人様の葬儀に参加されることがあっても、葬儀の一般的な相場観や「どのくらいの規模であれば、いくらかかる」という感覚は一般の方にはないのではないでしょうか。また、葬儀に関することで揉めるのは心情的にも気が進みません。これらを逆手にとって「全部つかってしまった」と言われてしまうことがあるのです。
葬儀は、セレモニーや近親者による会食などを考えれば確かに安いものではありませんが、遺産を使い切ってしまうほどの費用が実際にかかったのかどうかは、「葬儀社の領収書」を見せてもらえば一目瞭然です。葬儀費用で全部使ってしまったかどうか、少しでも疑わしい場合には領収書を確認させてもらいましょう。
相続手続きを弁護士に依頼したといわれた
「弁護士に依頼した」と言われると他の相続人は安心してしまいますが、なかなか時間が経っても進まない…など、少しでも不安な要素があると、「本当に依頼しているのだろうか。」とご心配になるかと思います。その方が弁護士に依頼しているかどうかは、他の相続人に対して「受任通知」が届いているか否かで判断できます。
受任通知とは「弁護士の○○は、相続人××の代理人になりました」ということを他の相続人たちに示すためのものです。これは、弁護士は相続人全員の代理人になれない(原則)ために、通知をしているのです。「弁護士に頼んだから大丈夫!」と言われた場合は、受任通知が届くかどうか確認しましょう。
相続トラブルには早めの対策を
上記のような状態が長引いたことによって、悪意のある相続人が他の相続人が口を出してこない間に被相続人の財産を好き勝手に使い込んでいたという事例も少なからず見受けられます。
こういった勝手な使いこみを防止するためには、早めにアクションを起こす必要があります。一度使い込んでしまった財産を取り戻す手続きがないわけではありませんが、全額という訳にはいきませんし、手間と時間と費用もかかってしまいます。
トラブルの芽は早めに摘んでおきましょう。
ひろしま相続遺言相談窓口では、お客様のお困り事を相続の専門家が親身になってお伺いします。お伺いしたうえで「どうしたらよいか、手続きにはどのくらいの時間がかかるか」ということをアドバイスいたします。
もしも、私どもがお手伝いをする場合には「必要な費用」も明確にお伝えしますのでご安心ください。
初回は完全無料相談です。ひろしま相続遺言相談窓口をお気軽にご活用ください。
遺産分割で起こりうる様々な相続トラブルとその回避方法について
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